こんにちは山梨のリフォーム・修理プロアドバイザーの中込雄治です。
ニトリのキッチンはなぜ安いのか。結論を先に言うと作って直販する製造小売りメーカー（ＳＰＡ）だからです。

洋服のユニクロと同じですね。

◎ニトリの場合　　　　　　　製造→店舗販売

◎キッチンメーカーの場合　　製造→卸売り業者→小売店

中間マージンを省いた独自のビジネスモデルが安さの大きな要因と言えます。

確かにニトリのキッチンは他のキッチンメーカーと比較すると安いです。ニトリが安価なキッチンを売り出して既存のキッチンメーカーは衝撃を受けたでしょうね。

建築のプロである私も驚くとともに正直こんな風にも思いました。

「システムキッチンって本当は安く作れるんだな」

「既存のメーカにとってキッチンって利幅の大きいおいしい商品だったのかな」

もちろん、キッチンメーカーも負けていません。企業努力でローコストキッチンも作っています。一流メーカ品で定価は６０万円～でも販売価格かなりお安い商品もあります。

リフォームにおいて「できるだけコストを抑えたい」ということなら「ローコストシステムキッチン」を選ぶのもアリです。
古くて不便な物を無理して使い続けるより絶対良いです。

ただし、ローコストキッチンは高級システムキッチンに比べると性能や耐久性またデザインなどで劣るのも事実です。

では、実売価格３０万円のキッチンと６０万円のキッチンと１２０万円のキッチンは何が違うのか？

解説いたします。

安いシステムキッチンと高いシステムキッチン何が違うの？

格安システムキッチンと高級システムキッチンの違いを車に例えると軽自動車と普通車の違いに似ています。

（わかりにくかったらゴメンナサイ）

どちらもＡ地点からＢ地点へ行く移動手段としては目的は果たせます。しかしながら動力性能や快適性能は普通車の方が一歩も二歩もリードしています。

馬力のあるエンジンで坂道もスムーズに走れたり、足回りやシートの性能良いので揺れの少ない快適なドライブができます。

軽自動車と普通車では使用されている防音材も違うので同じオーディオでも聞こえる音に違います。もちろん内装も外装も使用している部材の違うので耐久性も違ってきます。

（ちなみに我が家の車はホンダのＮＢＯＸとスッテプワゴンですが、当然普通車のスッテプワゴンの方が高性能です）

これはローコスト住宅と普通の住宅にも言えることですが、全く同じものを企業努力だけで安くしているのではありません。

ローコスト商品は必要最小限の性能や仕様にすることでコストを抑えてお客様が買いやすくしている商品なのです。

つまりローコストキッチンは使うには必要十分な性能があり決して悪くはないのですが、高いキッチンには高いなりに付加価値があるということなのです。